第154回国会
会議名:予算委員会公聴会
○田嶋陽子君

 社民党の田嶋陽子です。
 小島公述人にお伺いします。
 政府が今国会で有事法制の法案提出を予定していると言われているんですけれども、そしてまた、小島公述人も有事法制化とかそれから集団的自衛権の解釈見直しを言っていらっしゃると思うんですけれども、これに対して、日本のその有事法案提出に対して中国は、あるいはアジアの国々はどのように考えていらっしゃるか、教えてください。


○公述人(小島朋之君)

 その点に関して申し上げれば、アジアの国というふうに一くくりにできないところがあろうと思います。
 中国は留保しておりますが、反対はしておりません。韓国も留保しております。東南アジア、ここはこれについてはむしろ賛成というふうに見てよかろうと思っております。有事法制についての東アジアの反応というのは、必ずしも一つではないということであります。


○田嶋陽子君

 ありがとうございました。
 次に、ODAに関してですけれども、先ほどODAというのは日本の外交とそれから国際間のイメージで大変な貢献をしたとおっしゃいました。でも、今もう日本は経済的に大変苦しいときにもありまして、このままODAがそのままの形でいっていけるのかどうか、とても心配に思うところでもあるんですけれども、ODAの未来に対してと、それからODAに代わるものを何か小島公述人は考えていらっしゃるかどうか、あったらお願いします。


○公述人(小島朋之君)

 ODAは、私は、先ほど来申し上げておりますように、結論としてはなお日本の一つの重要な外交戦略として維持していくべきだというふうに思っております。
 先ほどの狂牛病による被害総額が二千二百億円と、こういうことでありますが、実はODAの額というのは、例えば対中ODAについて見れば、それよりもはるかに少ないわけであります。私は、ODAの額というのは毎年減ってきておりますが、全体的に見れば少ない中で、日本の国際的な役割を果たすという点ではなおなお必要であるというふうに思っております。


○田嶋陽子君

 先ほど、ODAはこのままいくためには透明性だとかアカウンタビリティーとか、そういうことをおっしゃっていらして、そのとおりだと思うんですけれども、近ごろ、例えば日本でも児童扶養手当を削減するとか、いろんなところで細かい、弱い人たちのところでお金が削減されていくわけですよね。そういうのを見ていて、一方でODAが随分ずさんな使われ方をしているとか、いろんな癒着があるとか、そういう話を聞いているわけですね。
 私は、やっぱり、もう少しODAをどんなふうにしたら、おっしゃった透明性、アカウンタビリティーをも含めてもっと何か効率的に運営できないものかなと考えるんですけれども、何か提案があったら。


○公述人(小島朋之君)

 私は、一つは、やはり国民参加、国民の理解を得るような、そういうODAの仕組み、ODAの様々な案件を決定する際に、その案件決定の透明性を確保し、そして国民もまた理解し、更にはNGOや様々な組織を通じて国民自身が参加していくような、そういう仕組みを考えていくべきだと思っておりますし、また、今現在進んでいるODA改革懇談会などの議論というのを見てみますと、今申し上げた方向に行っているのではないかというふうに思っております。


○田嶋陽子君

 ちょうど時間となりました。ありがとうございました。


○委員長(真鍋賢二君)

 以上で公述人に対する質疑は終了いたしました。
 この際、公述人の方々に一言お礼申し上げます。
 本日は、有益な御意見をお述べいただきまして、誠にありがとうございました。委員会を代表して厚くお礼を申し上げます。(拍手)
 これをもって公聴会を散会いたします。
   午後五時七分散会

第154回国会

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